芸術評

【芸術評】クリスチャン・ボルタンスキー -Lifetime (大阪・国立国際美術館)

はじめに 2019年2月から5月にかけて国立国際美術館でクリスチャン・ボルタンスキーの回顧展(以下、ボルタンスキー展)が開催されている。これから本展覧会は東京と長崎にも巡回する予定だが、本記事で扱うのは大阪会場のみである。www.nmao.go.jp 本展覧会は…

【芸術評】 マイク・ケリー『DAY IS DONE』作品分析 —マイノリティに〈なる〉芸術—

はじめに 「#MeToo」や「LGBT」等の言葉を目にする機会が増え、あらゆる意味合いでの「マイノリティ」に関心が高まっている昨今、芸術作品におけるその表象のなされかたを読み取ることの意義は大きいように思える。本記事では、この「別のものになること」…