ラブライブ!についてラブライバーが思うこと

 どうも立月です。タイトルにもある通り今回はラブライブ!について書いていこうと思います。今まで黙っていましたが、僕はラブライブ!シリーズが大好きなんです。いわゆるラブライバーというやつですね。まあとにかくグッズやらCDやらを集めているわけです。

 そんな僕がなぜ今回唐突にラブライブ!について記事を書こうと思ったかと言うと、同じ「掌のライナーノーツ」内に先日投稿された虎太郎さんの「2019年の「ラブライブ!」論」という記事を見たことがきっかけなんです。虎太郎さんの記事に反論するわけではないですが、ラブライバーとしての立場から意見を書いてみても面白いのではないかと思ってこの記事を書くことにしました。

 

 

theyakutatas.hatenablog.com

 

  じゃあどこが気になったの?となるわけですが、気になったのは次の二点です。

 

彼女たちは、果たして成長しているのだろうか。もちろん技術的には成長しているということになっているのですが、映像を見てもいまいち分からない。成長によってラブライブ優勝を目指すのではなく、むしろお互いの持ち味を極限まで活かすことによって、優勝を目指す。

 

しかし、その自分勝手=〈夢〉が実現されるのがこの物語であり、私たちはステージで展開される〈夢〉=〈みんなで叶える物語〉を鑑賞することしかできないのです。

 
 まずはメンバーが成長していないという点についてです。これは声を大にして言いたいのですがそんなことはない! 彼女たちは間違いなくシリーズを通して成長しているんです。
 具体例を挙げるなら、僕が大好きな星空凛ちゃん。アニメシリーズ第一期では彼女は天真爛漫で元気いっぱいなボーイッシュな女の子という印象でした。これが第二期になると第五話「新しい私」で、実は凛ちゃんは小さいころの経験が原因で女の子らしい格好をすることに抵抗を覚えていることが明らかになります。
 しかし、特に一年生の真姫ちゃんと花陽ちゃんの応援によって、名曲「Love wing bell」で女の子の特権とも言える花嫁衣裳、ウェディングドレスを着て「誰でもかわいくなれる きっとなれるよ こんな私でさえも変身」と歌います。それまでは自分なんかがかわいい恰好をしてはいけないと思っていた凛ちゃんが、かわいい恰好をしておしゃれをしてもいいんだと気づいているんです。その影響で、第一期から唯一変わっていなかった凛ちゃんの練習着が第一期のパンツスタイルから五話以降は可愛らしいスカートに変わっているんです。これは凛ちゃんが自分もかわいい恰好をしてもいいんだと思えるようになったからではないででしょうか。これを成長と言わずに何という! と僕は思います。(ちなみに僕は第一期のパンツスタイルも第二期第五話以降のスカートもどちらもかわいくて素敵だと思います。)
 
 メンバー一人一人の成長を書いているととても長くなりそうなので、凛ちゃんだけにとどめておきますが、彼女たちは間違いなく成長しています。それがあったからこそのラブライブ優勝なんです。

 

 続いてライブの話に移りたいと思います。虎太郎さんは次のように述べられています。

私たちはステージで展開される〈夢〉=〈みんなで叶える物語〉を鑑賞することしかできないのです。

 

 確かに、私たちはあくまでも観客、ファンとしてステージ上での彼女たちの輝きを眺めることしかできない。それがスクールアイドルになることができない私たちに課せられた宿命なのかもしれません。

 でも本当にそれだけなのか。μ'sのキャッチコピーとも言える〈みんなで叶える物語〉、このみんなに僕たちファンは入っていないのでしょうか。オタクの妄言かもしれませんが、僕は入っていると言いたい。なぜならばライブとは、ライブ会場にいる全員がライブを作り上げていると言っても過言ではないからです。ライブ冒頭のコール&レスポンスであいさつをして、ライブ中はμ'sのメンバーは全力で歌い踊る。ファンは全力でコールをしてμ'sのメンバーを応援する。そこには不思議な一体感が生まれています。(実際僕はライブ会場で隣にいた別のファンの方とライブ中に仲良くなったことがあります。)

 間違いなく主役はステージ上の九人です。これは厳然たる事実で揺らぐことはない。しかし、観客席にいる僕たちはスポットライトは当たらなくても彼女たちと共にライブを作り上げ、共にライブを楽しんでいる。僕たちも一緒にライブを行っていると言うことはおこがましいですが、その微々たる助力になっていればと願っています。そうなるとμ'sの〈みんなで叶える物語〉の〈みんな〉にはμ'sのメンバーはもちろんのこと、少しだけでも僕たちファンのことが含まれているのではないかなと考えてしまうものなのです。

 

 さてここまでラブライブ!について書いてきましたが、これはあくまでも一ファンの狂信的な意見とでも思ってください。なんてったって僕たちは「ラブライバー」ですから。

 

written by 立月