2018-12-22から1日間の記事一覧

【書評】古市憲寿「平成くん、さようなら」

モノフォニックな物語として かつてロシアの文芸批評家であるミハイル・バフチンは、ドストエフスキーの小説を「ポリフォニック(多声的)」であると表した。 普通、小説を書けば、その登場人物はいずれも作者の自己投影となってしまって、予定調和的に物語…